音頭上げ

音頭上げは、役七夕全体の始動の際の号令の音頭で、七夕灯篭の引き回しの 出発の際、又引き回し休止から再出発の際に歌われる。 これは、拍子木に続き、若者頭による「切り声」と、かけ合いの「下声」の、 アカペラの歌で、なかなかできる人は少ない。又、歌詞は一通りでなく、数種類 あるといわれ、みなその時々の歌い手や社会状況によって、新しい歌詞が 生まれたり、編曲があったようだ。 以下、畠新若の歌詞の例。

ーーー畠新若音頭ーーー おっとごー　おとごのせーほら エーヨイヤサー よーいとなー ソーラーエンヤ　アリャアリャドッコイ　ヨーイドッコイ　ヨーイドッコイナー そーらーえー　阿倍比羅夫のやーえー ヤットコセー　ヨーイヤサー そーらー開いた港　よーいとなー ソーラーエンヤ　アリャアリャドッコイ　ヨーイドッコイ　ヨーイドッコイナー そーらーえー神代ながらにやーえー ヤットコセー　ヨーイヤサー そーらー藤波揺れる　よーいとなー ソーラーエンヤ　アリャアリャドッコイ　ヨーイドッコイ　ヨーイドッコイナー そーらーえー　これでもいがねばやーえー ヤットコセー　ヨーイヤサー そーらー神々頼む　よーいとなー ソーラーエンヤ　アリャアリャドッコイ　ヨーイドッコイ　ヨーイドッコイナー そーらーえー　あの坂超ゆればやーえー ヤットコセー　ヨーヤサー そーらー畠新見ゆるぞ　よーいとなー ソーラーエンヤ　アリャアリャドッコイ　ヨーイドッコイ　ヨーイドッコイナー

この歌の直後に、灯篭の引き手が「ワッショイ、ワッショイ」と掛け声をかけ、 そのまま七夕燈籠を引っ張って、動き始める。 平成１３年３月３０日　能代市教育委員会発行「眠流し行事　能代役七夕」より。